乳がんについて

10月はピンクリボン月間です

乳がんについて

戸塚共立第1病院附属サクラス乳腺クリニック

院長 飯塚 美紗都
資格 医学博士/日本外科学会専門医/日本乳癌学会乳腺専門医
検診マンモグラフィ読影認定医/乳がん検診超音波検査実施・判定医師

はじめに

10月はピンクリボン月間です。ピンクリボンは乳がんに関する正しい知識の普及、乳がんの早期発見や早期
治療の大切さを伝える活動のシンボルマークです。全国各地で様々なイベントや啓発運動が開催されます。
今回の特集は乳がんについて皆さんにお話ししたいと思います。

日本の女性で一番多いがんは何でしょうか?

日本人女性のがん罹患数をみると、乳がんが第1位です。乳がんは乳房に発生する悪性の腫瘍でその数は年々増えており、「日本人女性の9人に1人が乳がん」になるともいわれています。
年代をみていくと30歳から増加し、45歳から50歳代の罹患率が一番高い特徴が見られます。女性が家庭や社会で活躍する年齢層において発症することから、乳がんに関心を向けていただきたいと思います。

乳がんと診断された患者さまに対しては、当グループ内の戸塚共立第2病院 乳腺外科へのご案内のほか、ご本人ご希望の医療機関へのご紹介もさせていただいております。

戸塚共立第2病院 乳腺外科

乳がん手術件数(2023年)  80件

乳がん発祥のリスクになりうる生活習慣は?

欧米をはじめ日本でも乳がんと食物・栄養との関連が検討されています。その中でリスク増加に関連があるとされているのはアルコール、喫煙や閉経後の肥満といった生活習慣です。逆に予防因子としては運動が可能性ありとなっています。
これらのことを考えると、実践できる内容としてはアルコール摂取を控え、体重管理により閉経後の肥満とならないようにすることがよいでしょう。また継続的に適度な運動を行うことは乳がんの予防の観点だけではなく、健康維持におすすめです。

ご自分で出来る対策を!

検診はマンモグラフィ検査で死亡率減少効果が示されています。そのため横浜市をはじめ自治体では40歳以上の女性
に2年度に1度、乳がん検診(マンモグラフィ)の補助を行っています。当院でも横浜市乳がん検診を行っており、横浜市にお住まいの方は1年を通して受診可能です。なかなか受ける機会のない方はぜひ自治体の検診を受けてください。また40歳以下の方へはエコー検査が中心に主に行われているのが現状ですが、受けるべき検査は年齢だけでは無く、ご自分の乳腺の状態によっても異なってきます。受診される医療機関でご相談することをおすすめします。

戸塚共立第1病院附属サクラス乳腺クリニック

TEL:045-869-6888