肛門専門外来

戸塚共立第1病院
診療科 肛門外来
角田 明良 医師(つのだ あきら)
対象疾患:痔核・裂肛・痔瘻・便失禁・便秘
資格:日本大腸肛門病学会 指導医・専門医
外来日:火曜日午前
この度、縁あって肛門疾患の専門外来を開設していただくことになりました。肛門は消化管の終点ですが、始発のお口と同様に使用頻度が高く、またとてもデリケートなところです。しかしながら、肛門の病気は普段の診療で最もポピュラーなものの一つですので、多くの人々が日常的に悩みを抱えていると思われます。私はこのような消化管の終点の小さな悩みを解決します。
肛門の代表的な疾患として、痔核(いぼ痔)、裂肛(きれ痔)、痔瘻(あな痔)があります。生命を脅かすことはまれですが、時として重大な病気の前兆のこともありますので専門医の受診をおすすめします。一般的には痛み、出血、脱出、ただれなどの症状で日常生活の質(QOL)が著しく低下しますので、適切な診断と治療が必要です。具体的な治療についてですが、痔核に対しては術後疼痛のほとんどない手術、裂肛に対しては術後にガス漏れや便失禁のない手術、痔瘻に対しては肛門の筋肉(肛門括約筋)を切らない手術を行っています。それぞれの手術の成績について、欧文医学雑誌に報告し好評をいただいております。
また、高齢化社会に伴い直腸脱、便失禁、便秘症なども増えています。特に便失禁の診療は、日本大腸肛門病学会で編集した「便失禁診療ガイドライン・第1班」の執筆メンバーの一人であり、適切な治療をご提案できます。病気の場所が場所だけに、クリニックに行きづらく一人で悩んでいる方も多いと思いますが、専門外来は同様の悩みをかかえた方ばかりですので、どうぞご安心ください。